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何かを変えてくれた親友
2006/10/30(Mon)
「人生とは輪廻を繰り返す事。」

難しい事を言っていた彼女は
今では遠い存在。

出会った頃からずっと遠い存在だったのかもしれない・・。


不真面目な私とは対照的に
彼女は真面目で「知的」と言う言葉が似合う子だった。
それでも何か共通点があったんだろう。

高校1年生の時に同じクラスになり、名前順で彼女は私の後ろの席になった。

入学したばかりで初めての学年集会、体育館へ行くために名前順で並ばされた時
彼女が突然小さな声でボソッと何か質問をしてきた。
オロオロしながら「ここでいいのかな、あの、ここに居ればいいんでしょうか・・」
「もう並んでるじゃん、あたしの後ろの席でしょ?」と言うと
「皆さん髪の毛が長いのでどなたが誰だか・・ウゥ~」何か変な声を発した。
それがあまりにおかしくて、私は彼女に興味を持った。
「大丈夫?(笑)」 「はい、はい大丈夫です。」
それから私が彼女にちょっかいを出し始め、仲良くなっていった。

毎日おかしな話をしては笑い合って
くらだないふざけ合いをして
心の内を手紙に書き合って
石や雑草、珍しい飴などの「小さな幸せ」をプレゼントし合った。


私の感覚としては
彼女に包み込まれていくような
そんな感覚で日々過ごしていた。
一緒に居てすごく居心地が良かった。

とにかく彼女は頭が良く、何事にもセンスの良い子だった。
そして、子供っぽくて本当に可愛いらしい子だった。


ある時、書き合う手紙の内容に
「はたから見れば変な組み合わせな私達だけど、君は私の事をどうゆう風に思っているの?」 と書かれていた。
彼女はほとんど、私の事を名前ではなく「君」と呼んでいた。

私は悩んだ。
結局、私は
「君は私にとって、おでんのような存在だよ。」
と書いた手紙を彼女に返した。

次の彼女からの手紙は
「おでんなんてショックだった。
 私にはどうゆう意味か理解しにくいんだけど、でも君の事だから、深い意味があるんだと思っています。」

私はこの返答に困った。
おでんって書いたものの
何をどう説明すればいいのか・・。
「なんてゆうか、おでんっていつまで煮ていてもいい料理で、
 味が染みる程美味しいと思う。煮れば煮るほど味が染みて良い。」
そんな答えを返した。

でも伝えたい気持ちはもっと大きいものだったので、
私はひどくもどかしかった。
自分の持っている表現力の無さに落ち込んだ。

「一緒に居れば居るほどどんどん良い関係になれて、
 私にとってあなたはかけがえの無い存在です。」
こんな意味を込めていたんだけど・・・


しかし彼女から返ってきた手紙に綴られた文字に
私は涙が出そうになった。

「君の気持ちがわかった、ショックだなんて言ってごめんなさい。
 私は君の親友として
 もしも君が世界中を敵に回したとしても
 私は命を掛けて君の弁護をするよ。」


もちろん彼女は弁護士でも何でもない。


そんな彼女の心は本当に硝子の様に繊細で
ちょっとした拍子に壊れてしまいました。

「私の心は病気にかかってしまった様です。
 治るまでには長い時間がかかりそうです。
 自分ではそんなつもりは無いのに、起き上がることも辛いのです。
 暫くは、花を育てたりしてゆっくり治していこうと思います。」


歩く事もままならないのに
彼女は最後の登校の日に私の机の中にそう書いた手紙を残していきました。

私はその手紙に軽く目を通し、何故かそのまま廊下へ向かった。

高校2年になるとクラスが別々になってしまったのですが、
彼女はいつも隣の教室からその廊下を通り、私の教室の後ろ側のドアへ来るのが決まっていた。
前のドアだと目立つ気がして恥ずかしいと。
私が彼女に気付かなくても、それが日課だったのでクラスメイトの誰かが教えてくれていた。

そんな事を思い出しながら見渡した廊下はとても寂しかった。
静かで寒々しくてどこまでも続いているように見えた。


何も知らない周りの子たちは、
見るみる痩せていく彼女を見て
あの子はヤク中だったんじゃないかと噂していた。

心が痛かった。

父親が病気で倒れて、精神的に不安定になってしまった彼女の事を
友達でも何でも無い人たちが悪い噂を立てていきました。
それを彼女に伝えると、
「めっそうもない!視野が狭いんだね人間って。君は苦労が多いから別だよ。」
彼女らしい返事だった。

それからまもなく、彼女は電話にすら出られないような状態になってしまった。


あれから数年経ちました。

続く・・・



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コメント
おでん は いいですね・・
「おでんのような存在」いいじゃないですか。
すばらしい表現ですよ。

しかしちと哀しい話ですな。続きが気になります。

応援ポチ
2006/10/30 07:31  | URL | 亀山の亀 #-[ 編集] |  ▲ top
読んでいて
村上春樹のノルウェイの森を思い出しました。
心に問題を抱えた親友との思い出を思い出すシーンが多い作品で、いつまでもその描写が頭に残る作品でした。
誰しも心になんらかの問題を抱えていますが、
それをまぎらしたり、解消したりする術を持っています。
でも、中にはそれすらもできないで、深く傷ついている人も結構いますよね。そのお友達がその後どうなったのでしょうか?
よき人はできるならば幸せになってほしいものです・・
2006/10/30 07:38  | URL | まつとも #MsNnmd2o[ 編集] |  ▲ top

心にズシリと・・・感じてしまうのはなぜ?
自分でも表現できないものを感じてしまいました。
ポチっとだけしておきます!
2006/10/30 10:54  | URL | ume #-[ 編集] |  ▲ top

>亀山の亀さん
後から意味に気付いてくれた彼女は喜んでくれていたので良かったです^^
言葉の表現って難しいなぁ。
続きは今夜書きますね♪
応援感謝です!

>まつともさん
村上春樹、彼女も好きで本を借りて読んだ事があります。
どっからどう見ても私とは正反対な子だったので
私も見てるだけでどうする事も出来ず・・^^;
思い出話が多くて記事が3つくらいになりそうです。(多
続きを楽しみにしてて下さい^^

>umeさん
本当ですか~^^
私も彼女の事を言葉で現すのがすごく難しいんです。
そうゆう子でした。
小説の物語の中に住んでいるような感じの・・
応援ありがとうございます★
2006/10/30 15:49  | URL | 碧月 #-[ 編集] |  ▲ top

何も知らない人は残酷ですね!
悪気があった訳ではないと思うが・・・
友達は具合はどうなったの?
良いほうに向かってるといいが。
2006/10/30 21:45  | URL | bun #-[ 編集] |  ▲ top

>bunさん
そうなんですよねぇ。
彼女は肌も綺麗じゃなかったので余計・・^^;
悲しかったなぁ。
2006/11/01 02:27  | URL | 碧月 #-[ 編集] |  ▲ top
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