私もやっと大人になれたのだろうか。
なれたと言うよりは、なった、のかな。気付かないうちに。
母親の居ない家庭で、とんでもない父親と暮らして・・
夜逃げをした父は、銃だの刺青だのとゆうヤクザの世界で肩身の狭い思いをしながらも、それでも元気に暮らしているようだ。
数ヶ月前、私がまだ不動産会社に勤めていた時に、一年半振りに父と会った。
久しぶりに会った父は少し痩せていて、相変わらずのパンチパーマでニカニカと笑っていた。
「おう!久しぶりだな!お父ちゃん、すぐお前だってわかったよ〜♪」と、
住所を教えた会社の前で、私が仕事終わりに出てくるのを待っていた。
父の顔も喋り口調も、それはとても嬉しそうだった。
話は変わって、田舎のおばぁちゃんと伯父さん(父の兄)の話になるんだけど。
心配してるから連絡ちょうだい。と、少し忙しくて電話に出られなかったので、携帯の留守電にそれぞれ1件ずつ入っていた。
電話をかけ直すと、ただただそれを喜んでくれた。
伯父さんは「元気か、それなら良かった。また電話させてもらうね。」と。
おばぁちゃんは「声聞かせてくれてありがとうね、また聞かせてね。」と。
伯父さんは父が私の近くに居なくなってしまったせいもあるのか、
おばぁちゃんは少しずつ体に自由がきかなくなってきたせいもあるのか、
それとも私がやっとありがたみに気付いただけなのか、
一言一言がとても温かい言葉ばかりで
一般的に言われる「家族」というものは私には無いんだけど
そんな「独り」には慣れっこで、たいして気にもしてなかったんだけど
今になってやっと血の繋がりってのを実感して、感謝をするようになった。
それは何よりも大事なんだって思うようになった。
今までは「自分だけ」だった。
大人の身勝手でポンと産み落とされて、一人ぼっちにさせられて、傷付くばかりの苦労をさせられて、身内も親戚もどうせ他人だ。って思ってた。
でも今は違う。
当たり前じゃない家族でも、家族は家族。
身内とか親戚とか肉親とかってゆう細かい言葉の意味の違いはわからないけど、
その全部が「家族」だと思う。
みんなで「家族」
そう思えるようになりました。


